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【ネタバレなし】CS躍進に番長の引退。DeNA公式ドキュメンタリー『FOR REAL』を観た!


 DeNAは球団最初のシーズン、2012年から毎年『ダグアウトの向こう』と銘打たれた公式ドキュメンタリーシリーズを公開。DVDのリリースもしてきた(2015年を除く)。文字通りダグアウトの内側から、選手や監督、コーチ、スタッフの貴重な姿をとらえた映像作品としてファンに親しまれている。

 昨年はなぜか制作が見送られたものの、今年(2016年シーズン)は装いも新たに『FOR REAL』という新しいタイトルで日の目を見ることになった。

名作揃いの『ダグアウトの向こう』シリーズ


 『ダグアウトの向こう』は横浜DeNAベイスターズ発足時、つまり中畑清前監督就任以降の出来事に迫るドキュメンタリーシリーズだ。これまでに2012年、2013年、2014年シーズンを収めた3本が発表されている。

 2012年シーズンを収めた『ダグアウトの向こう 〜横浜DeNAベイスターズ1年目の記憶』の映像は、まさに中畑氏の就任会見から始まる。会見に向かうホテルの通路で、中畑氏はカメラを持つスタッフに向かって宣言。「私は協力を惜しみません」。あらゆる球団運営の現場へのカメラ潜入を許したのだった。

 緊張に押しつぶされそうな新人選手。監督室に呼び出されて2軍降格を言い渡される選手。復活して1軍へと舞い戻る選手。不調に苦しみ、涙ながらに自ら控え降格を志願する選手……。そんな生々しい選手の姿が胸に迫ってくる。

 シリーズのなかでも筆者が印象深いのは、2014年シーズンを描いた『ダグアウトの向こう 今を生きるということ』での乙坂智の代打ホームランのシーン。ダグアウト裏でアップを言い渡され、通路のベンチで瞑想しながら集中力を高めていく乙坂。コーチからの代打の呼び声がかかるやいなや一直線に打席に向かい、振りぬいた打球は歓声とともにライトスタンドに吸い込まれる。鳥肌の立つシーンだった。

待ちに待った最新作『FOR REAL』


 2016年シーズンを収めた最新のドキュメンタリー『FOR REAL』もこれまでの『ダグアウト』シリーズ同様、映画館での上映を経てリリースとなる(1月14日劇場公開、1月28日DVD、Blu-ray発売)。筆者も早速鑑賞した。SNSでのファンのコメントからも期待値の高さは見て取れたが、鑑賞前の時点でこの作品の面白さは「お墨つき」だった。

 それもそのはず、万年Bクラスだったチームが初のCS進出を果たす大きなドラマが織り込まれているからだ。しかも「ハマの番長」としてファンを愛し、ファンに愛された三浦大輔投手の引退もあった。これだけのネタが揃っていて、面白くないはずはない。

 制作者の立場とすれば、もっと収めたい映像がたくさんあったはず。規定の時間に収めるのに苦労したことだろう。

 ネタバレにならないよう詳細は伏せておくが、とにかくDeNAファンにとっては印象深い昨シーズンのあんなシーンやこんなシーンが押さえられているので、未見のファンはぜひ鑑賞してほしい。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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