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楽天の強さは満塁機の数字で証明できる。 絶好機を最大限に生かし、絶対的危機で最小限の失点に!

5月27日の西武戦で満塁ホームランを放った楽天・ペゲーロ

 首位・楽天の勢いは交流戦でも変わらない。仙台に巨人を迎え撃った開幕カードは、今の強さを凝縮したかのような圧巻の3連勝となった。

交流戦で巨人を鮮やか3タテ!


 巨人戦の初戦は、菅野智之を5回10安打8得点で攻略。2戦目はペゲーロが塩見貴洋の今季初勝利に花を添える特大のムーンショットをかっ飛ばすと、3戦目は則本昂大が7試合連続2ケタ奪三振。プロ野球新記録を樹立した。

 現在の成績は34勝14敗、勝率.708。得失点差はリーグ最多89、貯金は大台の20に乗った。2位・ソフトバンクが4カード連続の勝ち越しと必死に追撃してくるものの、そのゲーム差は約1カ月前と変わらず、3.5差を維持している。

投打ともに満塁に強い楽天


 なぜ楽天はこれほどまでに強いのか? その理由の一端は、満塁での成績をひも解くことでみえてくる。今シーズンの楽天は、投打ともにフルベースにめっぽう強かった!

 満塁は塁上が満員御礼。投手はワイルドピッチやパスボール、押し出しを避けるためにボール球を投げにくくなり、ストライクゾーンでの勝負を余儀なくされる。

 また、攻撃側は一打で複数点が入る絶好のチャンス。満塁は、戦況を大きく左右する「重圧と緊張がほとばしる名場面」だ。


満塁打率.350超え。グランドスラムは早くも4本


 今シーズンは満塁の名場面で猛打・イヌワシ打線のバットが火を噴いている。満塁で迎えた55打席の打撃成績は打率.354(48打数17安打)、47打点、4本塁打、2二塁打、1三塁打、7三振、4四球、3犠飛。OPSは1.069を数える。

 前年の満塁打率.302から約5分上げた高打率もさることながら、特に注目したいのは、長打の多さだ。楽天の満塁本塁打の年間最多記録は2007年の5本。しかし、今シーズンは日程の約3分の1を消化した時点で早くも4本と、球団記録に王手をかけている。

 それも要所での一閃が目立つ。5月10日のロッテ戦では、初回に飛び出したアマダーのグランドスラムが先制決勝弾になった。5月14日のソフトバンク戦では、1点リードの5回に茂木栄五郎がリードを大きく広げるプロ初の満塁弾。5月27日の西武戦では、1点ビハインドの4回にペゲーロが特大満塁アーチ。いずれも接戦で相手の戦意をくじく一撃だった。


満塁で長打を許さない投手陣の奮投


 一方、投手陣は満塁のピンチでよく粘っている。打者48人と対戦し、被打率.190(42打数8安打)、21失点、7奪三振、1与四球、5犠打、被OPS.378の好成績だ。

 前年から約.110下げた被打率の改善も素晴らしいが、ここでも注目したいのは、長打を1本も打たれていないこと。満塁でこそ、相手打者に数多くのゴロを打たせることで長打からの大量失点を防ぎ、絶体絶命の危機をしのいでいる。

 6月2日の中日戦では、古川侑利が恐竜打線を5回1失点に抑える好投。打線の援護に恵まれずに敗戦投手になったが、満塁のピンチでは2000安打に迫っていた荒木雅博を二塁ゴロに退け、ピンチを救った。

(成績は6月5日現在)


文=柴川友次
NHK大河ドラマ「真田丸」で盛り上がった信州上田に在住。真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える楽天応援の野球ブロガー。各種記録や指標等で楽天の魅力や特徴を定点観測するブログを運営中。

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