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イ・スンヨプが日韓通算600号! 日本球界から韓国球界に復帰した選手の今季成績


 今年は日本球界で活躍した韓国人選手がメジャーリーグで大きく羽ばたいた。前ソフトバンクの李大浩(マリナーズ)は9月27日時点で14本塁打を放ち、前阪神の呉昇桓(カージナルス)は73試合に登板、防御率1.89の好成績を残し、クローザーに昇格した。

 日本球界で腕を磨いた選手がメジャーリーグで活躍すると、日本人でなくとも応援したくなる。

 一方、韓国人選手のなかには韓国球界に戻って、もう一花咲かせようとする選手たちもいる。そんな韓国球界の日本球界経験者の今季の成績を目ぼしいところからまとめてみた。

(成績は9月27日時点)

イ・スンヨプ(サムスン・ライオンズ)


【イ・スンヨプ/2016年成績】
135試合:打率.301/25本塁打/114打点/5盗塁

 40歳を迎えた韓国球界のレジェンド、イ・スンヨプは今季もバリバリ活躍中。日本球界晩年は苦しい時期が続いたが、帰国した2012年からは117本の本塁打を量産。日韓通算600本塁打を達成した。


イ・ボムホ(KIAタイガース)


【イ・ボムホ/2016年成績】
134試合:打率.306/32本塁打/104打点/1盗塁

 イ・ボムホは2010年にソフトバンクに在籍したクラッチヒッター。ソフトバンクでは48試合で打率.226、4本塁打、8打点に終わったが、韓国復帰後は中軸として活躍。34歳で迎える今年は自身初の30本塁打オーバーを達成した。


イ・ビョンギュ(LGツインズ)


【イ・ビョンギュ/2016年成績】
97試合:打率.276/7本塁打/36打点/8盗塁

 2007年に中日にやってきた「韓国のイチロー」ことイ・ビョンギュ。日本では2008年に16本塁打を放ったものの、在籍3年間で打率.254。当時の落合博満監督に重用されたものの目覚ましい結果を残せないまま、2010年に古巣のLGに復帰。2013年には打率.348で首位打者を獲得し、再び輝きを取り戻した。ここ3年はケガなどで出場機会が減りつつある。41歳。

イム・チャンヨン(KIAタイガース)


【イム・チャンヨン/2016年成績】
32試合:3勝3敗/13セーブ/防御率4.68

 イム・チャンヨンは2008年から2012年に渡って、ヤクルトのクローザーを務めた右サイドの直球派。ヤクルト最終年にはトミー・ジョン手術に踏み切り、翌年はMLB・カブスと契約したものの、結果が出ずに1年で帰国。2014年からサムスンで2年連続30セーブを記録したが、昨年末にマカオでの不法賭博で起訴され退団。半年間の出場停止期間を経て、KIAで復帰を果たした。


キム・テギュン(ハンファイーグルス)


【キム・テギュン/2016年成績】
138試合:打率.360/19本塁打/128打点/1盗塁

 キム・テギュンは2010と2011年の2年間、ロッテに在籍した強打の一塁手。日本では初年度に21本塁打を放ったが、2年目は精細を欠いて出場を減らし、最後には「日本ではチームメートやコーチが本塁打を打ってもハイタッチしてくれなかった」とナゾの発言を残し、韓国へと去っていった(実際にはハイタッチしている映像が数多く残っている)。

 しかし、韓国球界ではやはり本物。復帰1年目の2012年には打率.363で首位打者を獲得し、ここまで5年連続で打率3割超、出塁率4割超をキープ。WBCで代表に選ばれるとなれば、難敵になりそうだ。


シン・ソンヒョン(ハンファイーグルス)


【シン・ソンヒョン/2016年成績】
83試合:打率.272/8本塁打/23打点/0盗塁

 京都国際高に留学し、2008年に広島からドラフト4位指名を受けて入団したシン・ソンヒョン。2013年までの6シーズン在籍した。広島では1軍出場はなかったが、その雑草魂を胸に帰国後、独立球団の高陽ワンダーズ(2014年に解散)に入団。翌2015年にハンファと契約し、2年目を迎えた。まだ25歳。これから韓国球界を代表する存在に成長してほしい!


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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