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シーズン出場試合数「1」の意味を解く! 大隣憲司も……5年以上在籍で「1」はクビが寒い?

シーズン出場試合数「1」の意味を解く! 大隣憲司も……5年以上在籍で「1」はクビが寒い?

 松坂大輔が入団テストを経て中日に入団することが決まった。背番号「99」を背負い、新たなシーズンを迎えることとなる。松坂は2014年オフに日本球界へ復帰し、ソフトバンクと契約。3年間在籍したものの、1軍では2016年に1試合登板しただけで終わった。

 松坂のように3年間で1試合しか登板しないのは極端なケースだが、毎シーズン、1試合のみの出場に終わる選手はいる。そこで、昨シーズン、1試合のみの出場に終わった選手を振り返り、検証してみたい。

5年以上在籍の「1試合出場選手」は危ない?


 昨シーズン、1試合のみの出場に終わった選手がもっとも多かったのは阪神の6人。一方、広島、巨人、ロッテの3球団は1人もいなかった。

 その阪神の6人は引退試合として出場した安藤優也と、入団3年目以内の若手選手たちが5人となっている。若手選手はチャンスを与えられた、ととらえていいだろう。

 そして、ほかのチームを見てみるとひとつの基準が浮かんでくる。在籍5年以上の選手で1試合のみの出場に終わった選手は高崎健太郎(DeNA、11年目)、岩崎達郎(中日、11年目)、星野雄大(ヤクルト、5年目)、斐紹(7年目)、大隣憲司(ともにソフトバンク、11年目)、新垣勇人(日本ハム、5年目)で、新垣を除き全員がチームを去っているのだ。それは、16年目の安藤を含めるとじつに7人中6人を占めている(※カッコ内の球団名は2017年の所属球団)。

 斐紹は楽天へトレード(楽天では登録名を山下斐紹に戻した)。大隣はロッテの入団テストを今キャンプ中に受けることが報じられており、2人はユニフォームを脱いだわけではない。しかし、ソフトバンクのチームの構想からは外れてしまったのは事実だ。

ルーキーのお試し起用は?


 若手に目を向けると、ルーキーが1試合のみに出場することも多い。優勝争いやCS進出争いに影響を及ぼさない試合に、お試しで起用されるケースだ。昨シーズンでは石垣雅海(中日)が10月4日のDeNA戦で1軍デビューを果たし、3三振とプロの洗礼を浴びた。また、ドラフト1位の寺島成輝(ヤクルト)も9月30日の中日戦でプロ初登板。4回途中(3回0/3)を投げ5失点と、こちらもプロの洗礼を浴びている。

 一方で今井順之助(日本ハム)は結果を残した。10月5日の西武戦に出場。初打席で安打を放ち、打点もマーク。その後の打席は凡退したものの、いいスタートを切ったと言っていいだろう。

 お試しで起用されたルーキーを含む若手選手たちは、今シーズンへの期待を背にオフシーズンを迎える。しかし、期待の若手と呼ばれるのも4年目あたりまで。前述のように5年目を超え、出場試合が年間1試合に終わると戦力外の恐怖が迫ってくるのだ。

 このように同じ出場試合「1」でも立場によって意味合いは大きく違う。今シーズン、5年目以降で出場試合「1」の選手は生き残ることができるだろうか。こんな視点で、いつもとは少し違う見方をしてみるのもおもしろい。


■2017年出場試合数「1」の選手
(※年表記は2017年現在)

ソフトバンク
茶谷健太:2年目
高橋純平:2年目
斐紹:7年目(※楽天へトレード)
大隣憲司:11年目(※戦力外→今キャンプでロッテのテストを受験)

西武
中塚駿太:1年目
キャンデラリオ:1年目(※退団)

楽天
コラレス:1年目
村林一輝:2年目
今野龍太:4年目

オリックス
青山大紀:2年目
吉田凌:2年目

日本ハム
今井順之助:1年目
郡拓也:1年目
新垣勇人:5年目

ロッテ
なし

広島
なし

阪神
長坂拳弥:1年目
福永春吾:1年目
竹安大知:2年目
守屋功輝:3年目
横山雄哉:3年目
安藤優也:16年目(※引退)

DeNA
水野滉也:1年目(※育成契約へ移行)
綾部翔:2年目
高崎健太郎:11年目(※引退)

巨人
なし

中日
石垣雅海:1年目
加藤匠馬:3年目
岩崎達郎:11年目(※引退)

ヤクルト
寺島成輝:1年目
星野雄大:5年目(※戦力外通告)


文=勝田聡(かつた・さとし)

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