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【センバツ出場校横顔紹介 四国】プロ注目のサイドハンド・市川悠太を擁する明徳義塾が秋春連覇を狙う

【センバツ出場校横顔紹介 四国】プロ注目のサイドハンド・市川悠太を擁する明徳義塾が秋春連覇を狙う

 3月23日から90回目を迎えるセンバツが開催される。春の全国頂点を決める夢舞台に駒を進めた高校をエリア別に紹介しよう。

四国


■英明(香川、3年ぶり2回目)

 四国大会準優勝で2回目のセンバツ、春夏合わせて4回目の甲子園を決めた。近年は香川の強豪校として知られるが、2001年に共学化した高校で、野球部の創部は2005年と今センバツ出場校ではもっとも新しいチームだ。

 背番号1を担うのは新2年生の黒河竜司。香川大会から四国大会までの全8試合を一人で投げ抜いたタフネス右腕だ。四国大会決勝では明徳義塾に惜敗も2失点と安定したピッチングを見せた。

■松山聖陵(愛媛、初出場)

 四国大会ベスト4で2016年夏以来2回目の甲子園出場。エースはプロ注目の右腕・土居豪人(新3年)。189センチの長身から最速144キロのストレートを投げ下ろす逸材だ。同校の先輩で、2016年のドラフト5位で広島に入団した「アドゥワ誠2世」と呼ばれている。

 荷川取秀明監督は高校時代時代、沖縄尚学で1999年のセンバツ優勝を経験している。春の戦いを知る若い指導者の采配にも注目したい。
■高知(高知、5年ぶり18回目)

 四国大会ベスト8。四国大会準々決勝では7対8で英明に敗れ、甲子園出場に黄信号が灯ったが、準決勝で英明が高松商に12対2の6回コールド勝ち。高知と高松商の比較は英明戦が参考とされ、英明に惜敗の高知が逆転選出をつかんだ。

 高知は中高一貫の私立校で高知中出身の選手も多い。高知中は中学軟式球界では知らぬ者がいないほどの強豪。エース・中屋友那(新3年)も同校の出身で中学時代には侍ジャパンにも選出されている。中学時代から場数を踏んできた選手がそろう。

■明徳義塾(高知、3年連続18回目)

 四国大会優勝、明治神宮大会優勝で秋の日本一に輝く。馬淵史郎監督の眼光も鋭く、頂点を狙えるチームに仕上がった。

 名門の看板を背負うのはエース・市川悠太(新3年)。最速145キロのサイドハンド右腕で高知県大会から明治神宮大会までの10試合を一人で完投。優勝後も「疲れはない」と言い切るタフさが心強い。

 主砲・谷合悠斗のバットも期待される。昨夏は4番を任されていたが、秋は不振に苦しみ打順降格。しかし、神宮大会準決の静岡戦で8回に起死回生の同点2ランを放つと、決勝の創成館戦では4番に帰ってきた。1年生からベンチに入り、甲子園の舞台を知る男。4番はやはり谷合だ。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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