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今季も4番で主将! 内川聖一の活躍がソフトバンク3年連続日本一のカギを握る!


 ソフトバンク2年連続日本一の、立役者の一人でもある内川聖一。

 工藤公康監督のもと、【4番】、【キャプテン】という2つの大きな重圧もあり、昨季の打率はソフトバンク在籍期間最低の.284。連続シーズン3割記録が7年でストップしてしまった。

 今年もキャプテンとしてチームを引っ張る内川だが、巨大勢力を誇るチームのなかで、気になるのは打順、そしてポジションだろう。


工藤監督は4番を明言!


 今年最初の紅白戦では4番で出場。第2打席でセンター前ヒットを放ち、好調をアピールしている。

【過去5年の開幕4番】
2011年 アレックス・カブレラ
2012年 松中信彦
2013年 ウィリー・モー・ペーニャ
2014年 李大浩
2015年 内川聖一

 上記は過去5年の鷹打線の4番打者たち。2014年に全試合4番を務めた李大浩は、19本塁打、68打点と、4番にしては物足りない成績だった。しかし翌年は5番に座ると、31本塁打98打点とキャリアハイを記録。

 他の選手も4番を打つと、それ以外の打順時よりも成績が下がっており、4番のプレッシャーがあるのは否めない。

 内川も3番や5番を打つ方が、打線がより活発化するのではという声もある。報道によると、昨年のMVP・柳田悠岐が「4番を打ちたい」と表明。

 FA残留を決めた松田宣浩や昨年のファーム二冠王・カニザレスだっている…。

 と、想像を張り巡らせていたところ、工藤監督は今季も内川を4番打者として起用することを明言。李大浩が抜けた鷹打線で中心に座るのは、やはりこの男しかいないと判断したようだ。


内川はどこを守るのか?


 横浜ベイスターズ時代には、内外野全てのポジションを守った経験がある内川。ソフトバンクでは外野手としての出場が主だったが、今年はファーストとしての出場も視野に入れている。

 守備の負担を考えてのファーストコンバートで最近の成功例と言えば井口資仁(ロッテ)だろう。しかし昨季の阿部慎之助(巨人)のような例もあり、必ずしもファーストコンバートが成功する保証はない。

 ちなみに内川がファーストでもっとも出場したのは2008年、横浜時代の119試合。この年は、打率.378で首位打者を獲得している。

4番ファースト
4番レフト
4番DH

 など、さまざまなバリエーションの中から、工藤監督は「内川」をどのピースにはめるのか。

 どこにはまっても他球団から見れば脅威に違いない。そして内川の活躍なしで、ソフトバンクの3連覇への挑戦は始まらないのである。

文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。ライター、イベント関連など、スポーツ関連の仕事を精力的にこなしている。北海道生まれなのに、ホークスファン歴約40年。99年ダイエー初Vを福岡ドームで観戦するなど、全国を飛び回りながら、1軍2軍問わずプロ野球を追いかけている。

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