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《やっぱりやりたい順位予想!》セ・リーグはヤクルトと広島が入れ替わり? パ・リーグ2強は変化なし


 今シーズンは開幕前にWBCがあるため、選手たちのコンディションが例年以上に読みづらい。考えたくはないがWBCで故障をする可能性もある。そんな現状ではあるが、オフシーズンの補強、キャンプ、オープン戦を見た上で12球団の順位を予想してみよう。

セ・リーグは混戦を抜け出してヤクルトが優勝!


■1位:ヤクルト
 セ・リーグ優勝チームにはヤクルトを推す。昨シーズンは投手陣の崩壊から始まりオンドルセクの途中帰国、畠山和洋、川端慎吾、山田哲人が揃って故障といいところがなかった。

 しかし、今シーズンは懸念だった投手陣に新外国人のオーレンドルフ、ブキャナン、ギルメットが加わり、ドラフト2位の星知弥はリリーフとして期待できそうだ。

 川端がヘルニア発症のため開幕に間に合うか微妙な状況だが、2年目の廣岡大志がその穴を埋める。廣岡の起用は今シーズンだけでなく来シーズンへの投資にもつながる。廣岡に疲れが見えたところで川端復帰という青写真だ。

■2位:巨人
 2位には大型補強を敢行した巨人。先発左腕として日本ハムからトレードで左腕・吉川光夫を獲得。FAでは山口俊、森福允彦、陽岱鋼と同一シーズン史上初のFAで3人を手に入れた。

 また、新外国人選手としては2013年の楽天日本一の立役者・マギー、最速164キロ右腕のカミネロも加わった。まさに圧巻。渡辺恒雄最高顧問の「補強してねぇもん」の一言が効いたのか、一挙にこれだけの大補強が行える巨人はやはり恐ろしい。

 しかし、2年目の高橋由伸監督がこの巨大戦力を使いこなせるだろうか。原辰徳前監督なら間違いなく優勝と予想したのだが……。

■3位:DeNA
 3位にはDeNAを。山口が抜けた穴はやはり大きい。今永昇太、石田健大ら若手投手陣がどこまで踏ん張ることができるかがカギだ。

 侍ジャパンの主砲・筒香嘉智はWBCを戦い仕上がりが早い。しかし、例年と違う調整を積んでいるだけにオーバーペースも不安視され、シーズンを通して活躍できるかが不透明。それらを考慮して3位と予想。

■4位:中日
 森繁和新監督のもとで「原点回帰」を目指す中日は4位と予想。新外国人選手のゲレーロは昨シーズンのビシエド同様に序盤戦から活躍が期待できそうだ。しかし、後半には攻略法を研究される可能性が高い。シーズンを通しての大活躍は難しいと思われる。

 投手陣は又吉克樹が中継ぎから先発に転向したように再編中だが、そのあたりがどう出るか。

■5位:広島
 昨シーズンの覇者・広島は黒田博樹が抜けた穴がポイントとなる。期待された大瀬良大地はキャンプ途中で離脱。開幕ローテーションの可能性はあるが万全ではない。新人の加藤拓也、床田寛樹らは好投を続けているが、新人に黒田の代役は荷が重い。

 打線は「タナ・キク・マル」こと田中広輔、菊池涼介、丸佳浩の3人がフルシーズン戦えるかどうかが上位浮上のカギとなりそうだ。

 ヤクルトが2015年の優勝から2016年は最下位に凋落した歴史を繰り返しそう……、と予想して5位。

■6位:阪神
 阪神は一塁が埋まらなかったのが痛い。ゴメスが退団したものの主砲候補を獲得できず、一塁の開幕スタメンは原口文仁が濃厚。北條史也の台頭などで打線は活発になったが、迫力不足は否めない。頼みの綱の糸井嘉男もキャンプ前から故障と万全ではなく、不安要素が多いため最下位と予想。

 ヤクルトの優勝を予想したセ・リーグだが、いずれにせよ圧倒的大差をつける優勝ではなく2015年のような混戦になりそうだ。

■セ・リーグ予想順位
1位:ヤクルト
2位:巨人
3位:DeNA
4位:中日
5位:広島
6位:阪神

パ・リーグは日本ハムが連覇を達成!


■1位:日本ハム
 総合力で勝る日本ハムを1位に推す。陽岱鋼がFA移籍で去り、大谷翔平は足首を故障と不安要素が尽きないのは確かだ。

 しかし、外野陣は西川遥輝、岡大海、近藤健介で手堅く埋まる。大田泰示が故障したのは残念だが、戻ってくればレギュラー争いに加わるだろう。先発陣は大谷が開幕には間に合いそうになく、増井浩俊もクローザースタートとなるが、加藤貴之、村田透らでその穴を埋める。

■2位:ソフトバンク
 昨シーズンは日本ハムに世紀の大逆転を許し、2位に終わったソフトバンク。今シーズンはドラフトで即戦力右腕の田中正義、新外国人のデスパイネを補強し、王者奪還を狙う。

 しかし、内野陣を見ると今宮健太以外は高齢化が目立ち、1年間を戦えるかが不透明。また、WBCに多くの選手を派遣していることで仕上がりが早く、息切れする懸念もある。そのため昨シーズンに続いての2位と予想。

■3位:楽天
 3位は楽天だ。岸孝之がFAで加わり、則本昂大とのダブルエース体制が完成。田中将大、岩隈久志の両輪で2位となった2009年の再現を狙いたい。外国人野手が揃って残留したことも心強い要素の一つだ。

 ただ、当時に比べると、日本ハム、ソフトバンクとの戦力差が大きいため控えめに3位と予想。

■4位:ロッテ
 デスパイネが抜けたロッテは長打力不足に苦しむと見て4位。パラデス、ダフィーという新外国人選手の「アタリハズレ」で大きく順位は変わりそうだ。

 また、鈴木大地の二塁コンバートにより正遊撃手が不在に。キャンプやオープン戦を通じて、中村奨吾、平沢大河らが遊撃争いを繰り広げているが、勝負は今年ではなく来年以降か?

■5位:西武
 辻発彦新監督で臨む西武は5位。源田壮亮を獲得し、不安だった遊撃の守備力は解消した。しかし、源田はオープン戦でこそ結果を出しているものの打撃面では不安が残る。

 また、森友哉が骨折で離脱したこともマイナスポイント。投手陣は岸の穴を本田圭佑、多和田真三郎ら若手で埋められるかがカギになりそうだ。

■6位:オリックス
 昨シーズンに続いて6位はオリックス。福良淳一監督の「怒り」がトップニュースになるのはやはり寂しい。

 吉田正尚、T-岡田という両スラッガーに期待がかかるが、故障離脱者も多いだけに十分な戦力で1年間戦うことができるのか不安が残る。投手、野手ともに若手有望株が多いだけに数年後に期待したい。

■パ・リーグ予想順位
1位:日本ハム
2位:ソフトバンク
3位:楽天
4位:ロッテ
5位:西武
6位:オリックス

 パ・リーグは日本ハム、ソフトバンクの2強が今シーズンもほかのチームを突き放しそうだが果たして?


文=勝田 聡(かつたさとし)

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