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恒例の関西ダービーや宿敵・巨人との対戦も! 近年は得意としているオリックスの交流戦を分析


 5月25日まで、5月の月間成績は8勝10敗。波に乗れないチーム状態ながら、パ・リーグ最下位を脱出したオリックス。5月末から始まるセ・パ交流戦で、借金返済へと弾みをつけたいところだ。オリックスの過去の交流戦の戦いを分析してみた。

近年は好成績の交流戦


 2005年の交流戦開始から昨年までの戦績は、136勝138敗8分と2つ負け越している。なかでも2005年から2009年までは交流戦を苦手としており、60勝80敗4分と大きく負け越していた。

 ところが2010年、岡田彰布監督就任時には16勝8敗、勝率.667で交流戦を優勝。次の年の2011年も15勝7敗2分で2位の戦績を残す。2010年から昨年までの6年間では、76勝58敗4分、勝率.567とそこそこ好成績だ。


お客様はDeNA


 対戦チーム別に成績を見ると、オリックスが一番勝っているのがDeNAだ。通算成績は32勝14敗1分と大きく勝ち越している。負け越したのは2006年の2勝4敗のみで相性が良い。今季はホームの京セラドーム大阪での対戦となるので、是非とも勝ち越したい。

 特に6月11日は「オリ達デー」で、青いチェックのユニフォームを着用しての試合。DeNAの青のストライプと相まって、京セラドームが青く染まることになる。

 次に対戦成績が良いのが広島で、通算成績は28勝18敗1分。ただし昨年はホームで3戦全敗を喫している。今季は敵地・マツダスタジアムでの対戦。セ・リーグ首位(5月25日現在)と波に乗っている広島に対して、昨年のお返しをしたいところだ。


巨人にリベンジできるか


 逆に、オリックスが苦手としているチームが、17勝29敗1分の中日。特にビジターゲームに弱く、7勝17敗1分。幸いにして、今季はホーム・京セラドームでの対戦となるので、ここでなんとか意地を見せたい。

 巨人に対しては、17勝27敗3分と大きく負け越している。昨年も東京ドームで3連敗を喫した。

 巨人戦と言えば、2014年の京セラドームでの試合を思い出すファンも多いであろう。金子千尋が先発し、9回まで無安打無得点で投げきるも味方の援護が無く、ノーヒットノーランを逃してしまう。試合は延長12回に亀井善行に決勝本塁打を打たれ、0-1で敗戦してしまった。

 今回の交流戦では、本拠地・京セラドーム。ローテーションの順番からいくと金子千尋が登板することになりそうだ。是非とも巨人に対してリベンジを果たしてもらいたい。

ここだけは負けられない関西ダービー


 ヤクルトに対しては18勝28敗1分と負け越しているが、2010年以降では12勝10敗1分と、わずかに勝ち越している。神宮球場での対戦となるが、元オリックスの坂口智隆や大引啓次との対戦を楽しみにしている両チームのファンも多いだろう。

 阪神戦はここまで24勝22敗1分と、それほど差は無いが、2010年以降では17勝6敗と大きく勝ち越している。昨年は、京セラドームで3連勝、3試合の合計得点が26-2と大差をつけた。

 阪神との対戦は「関西ダービー」と呼ばれている。関西のチームは阪神だけではない。オリックスの存在感を示すためにも、昨年同様、阪神を打ちのめしたい。

パ・リーグが強いと言われている、セ・パ交流戦。パ・リーグ内では、ゲーム差はそれほど縮まらないかも知れない。しかしオリックスは、借金返済に向かって戦ってもらいたい。夏に向けての弾みとなる交流戦になることを期待したい。


文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。

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