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《2016年プロ野球の7大ニュース!》広島! イチロー! 二刀流! あなたの記憶に残ったものは?


 今年もいろいろなことが起こった野球界。週刊野球太郎では年の瀬企画として2016年の野球界の7大ニュースを総ざらい。第1回となる今回は以下のプロ野球界での大きなトピックスやプレー、大記録を振り返ってみよう。

(1)広島が25年ぶりの優勝!
(2)イチローが「世界一」の安打数を記録!
(3)二刀流・大谷翔平が止まらない!
(4)DeNAがCS初進出!
(5)山田哲人が史上初の2年連続のトリプルスリー!
(6)新井貴浩が2000安打達成!
(7)2人のセットアッパーが日本記録樹立!

広島が25年ぶりの優勝!


 12球団でもっともリーグ優勝から遠ざかっていた広島がシーズン途中から独走体勢に持ち込み、終わってみれば2位の巨人の18.5ゲームという大差で、25年ぶりの優勝を飾った。投手陣は黒田博樹、野手陣は新井貴浩を精神的支柱としてチームがまとまり、最後まで勝ち星を量産し続けた。

 それにしても、ここ数年のカープ周辺の盛り上がりはすさまじいものがある。かつてからのコアなファンを軸とし、そこに「カープ女子」などが加わって、観客動員数は球団史上最多の約215万人を記録。ビジターゲームでも、ホーム側を圧倒するかのようにスタンドが真っ赤に染まることも珍しくない。

 日本シリーズは2勝4敗で敗れてしまったが、いっぺんにいろいろ達成してしまうよりは、来季以降に宿題を残しておいたほうが、選手も励みになり、ファンも応援のしがいがある。


イチローが「世界一」の安打数を記録!


 6月15日(現地時間)、イチロー(マーリンズ)がパドレス戦でこの日2安打目となるライト線への二塁打を放ち、日米トータルの安打数を4257本(日本1278本、アメリカ2979本)として、ピート・ローズ(元レッズほか)のメジャー記録の4256安打を抜いた。

 「日米合算は意味がない」とか「メジャーではピート・ローズが上」などと、記録については日米のマスコミからファンまでさまざまな反応が見られたが、達成から約10日後、ギネスがプロ野球の通算最多安打数として世界記録に認定。

 日本でもアメリカでもなく、第三者ともいうべきイギリスに本社を置く企業が認めたということで、これはもう一定の結論を得たと考えて差し支えないのではないか。

 イチローはその後、8月7日のロッキーズ戦で三塁打を放ち、メジャー通算3000安打を達成している(史上30人目)。


二刀流・大谷翔平の活躍が止まらない!


 投げては10勝で防御率1.86、打っては打率.322で22本塁打と、ハイレベルの二刀流が完全に定着した大谷翔平。さらに、日本最速の165キロ、投手と打者で同時にベストナイン選出など、規格外の記録も次々と生み出している。

 もはや球界の宝とまで言われるようになった大谷だが、2017年オフにポスティングによるメジャーへの移籍の可能性が報じられている。もし、それが現実となるのなら、大谷の躍動感あふれるプレーを国内で見られるのは、来シーズンが最後になるかもしれない。


DeNAがCS初進出!


 セ・リーグでクライマックスシリーズが始まって今年で10年目。横浜ベイスターズ時代も含め、12球団で唯一出場がなかったDeNAが、9月19日の広島戦に勝利し3位以上を確定させ、クライマックスシリーズ初進出を決めた。その勢いに乗って、ファーストステージでは巨人を撃破。セカンドステージまで駒を進める躍進を見せた。

 これは、昨年までの4年間で指揮をとった中畑清監督の教え子たちと、新任のラミレス監督のチームマネジメントが上手くマッチした結果と言っていいだろう。ただ、シーズン成績は69勝71敗3分と負け越し。来季は、しっかり貯金を作ってさらなる上位を目指したいところだ。

山田哲人が史上初の2年連続のトリプルスリー!


 山田哲人が2年連続トリプルスリー達成の快挙を成し遂げた。昨季は柳田悠岐(ソフトバンク)との同時達成、そして「トリプルスリー」という言葉が流行語大賞に選ばれるなど大きな話題となったが、今季は、達成して当たり前という空気もあったのか、昨年ほどの盛り上がりは見られなかった。2年連続は史上初にもかかわらず…。

 ちなみに山田哲人の今季の打撃成績は、打率.304(リーグ6位)、38本塁打(同2位)、30盗塁(同1位)、102打点(同2位)。チームは5位に低迷しており、まさに孤軍奮闘に近い状況だった。


新井貴浩が2000安打達成!


 4月26日のヤクルト戦で、新井貴浩(広島)がレフト線への二塁打を放ち2000本安打を達成。1999年5月12日に1安打目を記録して以来、丸18年かけての大記録となった。

 今年の2000本安打達成は新井のみ。また、国内だけでの2000本安打は、新井で48人目となるが、39歳2カ月での大台到達は8番目の高齢記録だ。


2人のセットアッパーが日本記録樹立!


 山口鉄也(巨人)が63試合に登板し、自らが持つプロ野球記録を更新する、9年連続60試合登板を記録した。

 また5月27日、田島慎二(中日)が巨人戦で9回を三者凡退に抑え、開幕からの27試合無失点という、こちらもプロ野球記録を打ちたてた。田島はその後も31試合まで無失点記録を継続した。

 毎試合準備し、しかも、チームからの信頼度が高いセットアッパーほど、試合終盤の緊迫した場面での登板が多くなる。想像を絶するプレッシャーと心身の疲労があるに違いない。

 特に山口は、シーズン防御率が4.88とキャリアワーストだった。オフにしっかりケアして、また来季、あのキレのあるボールの復活に期待したい。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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