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開幕直前!広島東洋カープ戦力分析〜今季の行方や推奨打線はこれだ!

若手の成長と的確な補強。頂点に立てる戦力に近づいた

チームバランス

 昨季は開幕ダッシュに成功も、最終的に3位に終わり野村謙二郎監督が辞任。CSも敗退して後味の悪さが残ったが、緒方孝市新監督が率いるチームの先は明るい。

 投手陣には、メジャーで5年連続2ケタ勝利の実績ある黒田博樹が8年ぶりに復帰。今年40歳だが先発でローテを守り切る力はあり、抜けたバリントンの穴埋めは十分にできる。その一方、2012年の野村祐輔に続いて大瀬良大地も新人王に輝き、若い力も確実に台頭。さらに新外国人のジョンソン、ザガースキーも戦力になり得る投手で、有意義な補強もできた。

 野手陣については、攻守両面で貢献度が高い菊池涼介、丸佳浩の打力向上が最大の収穫。この両選手が新しい“カープの顔”になった感がある。なおかつ昨季1年目から機能した田中広輔は遊撃レギュラーが視野に入り、高校出3年目の鈴木誠也も打撃の成長が見込める好素材。台頭後に伸び悩んだ堂林翔大も巻き返してきた。その上で新外国人のグスマンを獲って即戦力補強も怠りなく、十分に頂点を狙えるチームと言っていい。




投手力と守備力

 先発陣はエースの前田健太を軸に黒田博樹、野村祐輔、大瀬良大地までは計算できる。5番手以降はヒース、九里亜蓮となるが、ヒースは抑えに回る可能性もある。

 その点、ミコライオ(現楽天)の移籍で抑えは不在だが、経験ある永川勝浩も候補。中継ぎは右の駒がそろい、両左腕のジョンソン、ザガースキーが新加入。ジョンソンは先発も可能な技量を持つ。

 捕手は若い會澤翼が台頭。石原慶幸は故障がちなだけに、白濱裕太、磯村嘉孝の成長が期待される。

 内野の要の二遊間は菊池、田中となるが、万全とは言い難い。外野は左翼を守るロサリオが不安。




攻撃力

 昨季はチーム打率がリーグ2位で、本塁打が1位。確かに破壊力はあったが、昨年の本塁打王、エルドレッドは好不調の差が激しすぎ、チーム成績に及ぼす影響も大きかった。実績から4番を任せるとしても、頼りすぎは禁物だ(エルドレッドは右膝半月板の手術のため長期離脱)。

 中軸は4番がエルドレッドなら3番は丸、5番は左の松山竜平に任せたい。1、2番は順当なら梵英心、菊池のコンビとなるが、梵は両膝に不安を抱える。状態によっては、昨年のCS同様、菊池、丸の1、2番になる可能性も。

 下位は6番に長打力十分のロサリオ(虫垂炎の手術で離脱中)、7番に俊足好打の田中、そして8番は打力ある捕手の會澤。いずれも打てるだけでなく出塁率も高く、上位につなぎやすい。中軸が崩れなければ、穴がなく、得点力の高い打線が形成できる。

◎野球太郎推奨打線はこれだ!



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