昨年末、ロッテは千葉市内の全小学生約5万人に、「マリーンズ算数ドリル」を配布した。
これは、NPO法人「NPO法人ちば算数・数学を楽しむ会」の協力によりロッテ球団が制作したドリルで、ロッテの選手たちの背番号にちなむ問題が載っていたり、球団マスコットのマーくんやリーンちゃんなどが登場したりと、子どもたちが楽しく算数を学べる内容となっている。
もちろん、1年生から6年生まで、それぞれの学力に合わせた6パターンのドリルが用意されている。
昨年末に、千葉市立院内小学校で行われた贈呈セレモニーには、メキシコでのWBSC U-23ワールドカップの優勝メンバーだった柿沼友哉がロッテのユニフォームを着て参加。小学生たちとふれあい、今季への思いを新たにしていた。
この活動は2011年7月から続けられており、今回で17回目となる。
年明けには、日本ハムの栗山英樹監督が、自身と同じ名前の町ということで、住居を構えている北海道・栗山町の保育園の子どもたちに、絵本の読み聞かせを行った。
栗山監督が読んだ絵本は、日本ハムの選手会が作者となって出版された「もりのやきゅうちーむ ふぁいたーず つよさのひみつ」。これは、2015年に同じく日本ハム選手会作の「もりのやきゅうちーむ ふぁいたーず」の続編で、いずれも日本ハムの選手をモチーフとした動物たちの野球チームが活躍するストーリーとなっている。
ちなみに、大谷翔平はキリン、中田翔はゴリラ、中島卓也はサル、西川遥輝はチーター、杉谷はカラス、栗山監督はくまかんとくとして描かれている。
過去には、杉谷拳士や谷口雄也らも子どもたちを相手に図書館などで絵本の読み聞かせを行ったことがあり、好評を博した。
2月6日には、プロ2年目の小笠原慎之介(中日)が、キャンプの休日を利用して、沖縄・読谷村にある渡慶次(とけし)小学校を訪問した。
男子の2人組が「野球漫才」を披露し小笠原をおもてなし。6年1組の子どもたちと一緒に教室で給食を楽しみ、記念撮影にもおさまるなど交流を深めていた。
少子化に加えて、サッカーやテニスの人気に押されて子どもたちが野球と接する機会も減りつつある。プロ野球選手が子どもたちと触れ合ことで、少しでも興味を持つ子どもたちが増えれば、野球がこの先、もっと盛り上がっていくに違いない。
文=藤山剣(ふじやま・けん)