ヤクルト戦では圧倒的な勝率を残してきたDeNA。とくにホームの横浜スタジアムでは4勝を挙げ、セ・リーグ球団の中で上得意としている。いったい何が勝因となっているか見ていきたい。
ホーム・横浜スタジアムでのヤクルト戦の成績は7勝2敗、勝率.778で圧倒的優位に立っている。対して、神宮球場では4勝5敗と負け越し。この点では残り7試合中、4試合が横浜スタジアムでヤクルトと対戦することは歓迎すべき条件だ。
ヤクルト投手陣を得意とする打者は、クリーンアップの筒香嘉智とロペスだ。両選手ともヤクルト戦で7本の本塁打を叩き出している。筒香はヤクルト戦の打率.347。自身の打率を押し上げる要因となっている。
また意外な伏兵は、このところスタメン起用がめっきり減ったエリアンだ。エリアンは今シーズンで放った3本塁打のすべてをヤクルト戦で叩き出しており、7月6日は勝利に導く満塁本塁打を放った。
ヤクルト戦を得意とする投手は、今シーズン初の2ケタ勝利を決めた山口俊。ヤクルト戦では3勝0敗、防御率は2.76と負けなしだ。
また、セットアッパーの田中健二朗は7月に2勝を挙げており、相性がいい。逆にヤクルトを苦手とするのは井納翔一で0勝3敗、防御率は5.49。今シーズン中に井納のリベンジはあるか。
9月6日からの直接対決では、すでに由規、小川泰弘、石川雅規の先発が宣言されている。なかでも小川はDeNA戦では2勝1敗、防御率は2.53。DeNA打線を得意としている。8月17日には自ら本塁打を放つなど、相性のよさを見せつけた。
石川も2勝と勝ち星上ではDeNAを得意としているが、防御率は4.22。勝敗は味方の打線の援護次第といったところか。
残り16試合と、やれることが限られてきた現在。まずは得意カードであるヤクルト戦をきっちり勝ち越すことが大事だ。
文=元井靖行(もとい・やすゆき)