今季でプロ入り10年目を迎える節目の中田翔。ここ3年間の本塁打数は昨季が25本、2015年が30本、2014年が27本となっている。
200本塁打まで、あと39本と迫っているが、今までのキャリアハイは一昨年の30本ということを考えると、今季中での記録達成は決して簡単ではない。
しかし、侍ジャパンの4番を争う筒香嘉智(DeNA)が昨季44本を放っているのだから、何とか40本以上を狙ってほしい。
◎田中賢介:200盗塁(あと8盗塁)
田中賢介を聞いて、さほど盗塁のイメージはわかないかもしれないが、昨季は22盗塁、2015年は9盗塁、2012年は13盗塁。さらにいえば、渡米前に一番打者を任されていた2009年、2010年は連続して30盗塁以上を記録するほど走っていた。あと8つと迫った200盗塁達成の可能性は高い。
ちなみに200犠打まではあと24 。ここ数年の犠打数は1ケタ台だが、それは犠打を求められる打順や役割ではないから。2007年には2番打者として58犠打を決め、リーグ記録(当時)を更新したこともある。
打順との兼ね合いもあるが、うまくいけば盗塁と犠打のダブル記録達成もあるかもしれない。
昨季は39ホールド、2015年は25ホールド、2014年は41ホールドをマークした宮西尚生だから、あと18と迫った250ホールド達成は、ケガさえなければ時間の問題だろう。
なお600試合出場まではあと77 試合。ルーキーイヤーから9年連続で50試合登板を重ねる宮西だが、最多出場は2012年の66試合だからこちらはちょっと難しいか。
そういえば昨季、宮西は200ホールドと500試合登板を達成した。いつも高水準の成績を残す宮西については、毎年、節目の記録達成に触れれらている気がする。
昨季はシーズン途中から先発に配置転換したため10セーブ止まりだったが、2015年には39セーブ、2014年には23セーブを挙げている。
あと17と迫る100セーブが達成されるかどうかは、増井浩俊の希望通りにクローザーのポジションに収まるかにかかっている。もしそうなれば記録達成は問題ないというか、むしろ軽く達成してもらわなければチームが困る。
一応参考までに、150ホールドまではあと28 ホールド。セットアッパー時代の2012年に45ホールドで最優秀中継ぎタイトルを獲得しているが、この記録は今の本人にとっては目指すべきものではないだろう。
文=サトウタカシ (さとう・たかし)