まずは過去10年におけるセ・リーグの4月終了時点での首位チームと、そのシーズン最終順位を見てみよう。
■2016年
巨人:15勝10敗(勝率.600)→シーズン最終順位:2位
■2015年
巨人:16勝12敗(勝率.571)→シーズン最終順位:2位
■2014年
広島:18勝9敗(勝率.667)→シーズン最終順位:3位
■2013年
巨人:18勝8敗(勝率.692)→シーズン最終順位:1位
■2012年
中日:15勝8敗(勝率.667)→シーズン最終順位:2位
ヤクルト:同率首位→シーズン最終順位: 3位
■2011年
ヤクルト:9勝5敗(勝率.643)→シーズン最終順位:2位
広島:同率首位→シーズン最終順位:5位
■2010年
巨人:19勝10敗(勝率.655)→シーズン最終順位:3位
■2009年
巨人:14勝7敗(勝率.667)→シーズン最終順位:1位
■2008年
阪神:19勝7敗(勝率.731)→シーズン最終順位:2位
■2007年
巨人:16勝11敗(勝率.593)→シーズン最終順位:1位
続いて過去10年におけるパ・リーグの4月終了時点での首位チームと、その最終順位は以下だ。
■2016年
ソフトバンク:14勝8敗(勝率.636)→シーズン最終順位:2位
■2015年
日本ハム:16勝9敗(勝率.640)→シーズン最終順位:2位
■2014年
オリックス:19勝8敗(勝率.704)→シーズン最終順位:2位
■2013年
西武:18勝9敗(勝率.667)→シーズン最終順位:2位
■2012年
日本ハム:17勝9敗(勝率.654)→シーズン最終順位:1位
■2011年
日本ハム:10勝5敗(勝率.667)→シーズン最終順位:2位
■2010年
ロッテ:19勝12敗(勝率.617)→シーズン最終順位:3位
■2009年
楽天:13勝9敗(勝率.597)→シーズン最終順位:2位
■2008年
西武:18勝12敗(勝率.600)→シーズン最終順位:1位
■2007年
ソフトバンク:18勝11敗(勝率.621)→シーズン最終順位:3位
4月終了時の首位チームが最終的にリーグ優勝(リーグ1位通過含む)したケースは、両リーグ合計22例中5件で、優勝確率は22.7%と微妙な確率。
しかし、3位以内の「CS圏内」で見てみると、22例中21件でCS進出。進出率は実に95.4%と跳ね上がる。
さらに広島が最終順位5位と、唯一の例外となった2011年は、東日本大震災の影響で開幕が遅れたために4月の試合数は少なかった。このデータも、開幕ダッシュ成功に成功すれば、少なくともCS突破が濃厚だと物語っている。
ということで、広島と楽天の両チームは少々手綱を緩めてもらって、他球団の残り2枠の争いを優雅に眺めて大丈夫……かも!?
文=サトウタカシ (さとう・たかし)