日本ハムの1位指名を拒否して1年間の浪人生活。思い出してみよう。コンスタントに150キロ前後をマークする剛速球に、打者はそれと気づいていないかもしれない140キロ前後のカットボール。スライダーにフォークに、50キロの球速差を生み出す落差の大きなカーブ。そして、それらの持ち球にほんの少しの握りのサジ加減によって無限のバリエーションを与えようとする貪欲さ。気になっているのは、試合観戦に訪れる時の彼の表情の穏やかさだけだ(『野球太郎No.001』より)