■どんな選手?/今年の高校生でトップクラスの素材を持つ本格派右腕。東京・板橋シニア時代は無名な外野手も、高校入学後に身長が伸び、投手に転向して才能が開花した。今夏は左足首に重度のねんざを負いながらも、自己最速の151キロをマーク。しっかり指に掛かり、外角低めに伸びてくる球筋は打たれた経験がないという。栃木大会準決勝の作新学院高戦では、温めていた秘密兵器・カットボールを解禁。栃木王者をあと一歩まで追い詰めた。タテに鋭く落ちるスライダーも三振を奪える高性能な球種。極端な負けず嫌いで、マウンド上での気持ちの強さも将来性だ。
■プロでの成功イメージ/膝、足首、股関節、肩……と高校時代はケガのオンパレードだっただけに、まだ追い込んだ練習ができていない。ケガをしないための体作り、動き作りから根気強く取り組んで、3~4年後の本格開花に期待したい。これから歴史が始まる。
■プレーヤータイプ/千賀滉大(ソフトバンク)。