走攻守高いレベルでまとまっている右投右打の外野手。足は飛びぬけて速いわけではないが、一瞬のスキを逃さずに次塁を狙うセンスに長け、「走塁が楽しい」と本人も意欲的だ。打はミート力に優れ、広角に長打を打てるのが大きな特徴である。3年春まで公式戦の三振はわずかに1。そのミート力を生み出しているのが、ボール球を振らない「眼」のよさにある。この春、県大会、関東大会で計18打数9安打17四死球。四死球の数が異常に多く、出塁率は.743を記録した。こうした能力面だけでなく、「うまくなりたい」との欲が強く、常に成長を考えている心の面もプロ向きといえる。脚力が上がれば、さらに評価は高くなるはずだ。(2017年6月)
■どんな選手?/選球眼、バットコントロール、勝負強さを備えた外野手。大舞台にめっぽう強く、夏の神奈川大会では3年間で打率.468、24打点、9本塁打と爆発した。自らの1本で、勝敗を決定づける力がある。常に笑顔で前向きにプレーし、勝負所を楽しめるタイプ。プロ向きの勝負根性だ。■プロでの成功イメージ/勝負強いバッティングで打点を稼ぎ、将来的に3番、5番、6番あたりを打てるようになるのが理想だ。■プレーヤータイプ/ミート力、勝負強さが光るサブロー(元ロッテほか)や長野久義(巨人)。打点と打率で、自らの存在価値を示していきたい。(2017年9月)